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Berachain 公式サイト

Berachainとは何か?〜特徴・カルチャー・はじまり
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Berachainとは何か?〜特徴・カルチャー・はじまり

“俺たちのブロックチェーン”が生まれた理由”

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概要
  • 独自のコンセンサスメカニズム「PoL(Proof of Liquidity)」とその革新性
  • ミームとカルチャーを中心としたユニークなプロジェクト文化
  • NFTプロジェクト「Bong Bears」から始まった興味深い歴史
  • 長期テストネットを経て2025年2月にローンチした背景と今後の展望

Berachain(ベラチェーン)は、今もっとも注目されている新興のL1ブロックチェーンのひとつです。長いテストネット期間を経て、ようやく2025年の2月にローンチしたばかり。

でも、ただの新しいチェーンではありません。

本記事では、Berachainが何を目指しているのか、そして他のブロックチェーンとはどこが違うのか──技術とカルチャーの両面から、その“正体”に迫っていきます。

Berachainの特徴:PoL(Proof of Liquidity)とは?

Berachainの中核をなすのが、PoL(Proof of Liquidity)=流動性による証明という仕組みです。

従来、ブロックチェーンの信頼性は、

  • ビットコインに代表されるPoW(作業量)
  • イーサリアムなどが採用するPoS(ステーク)
  • といった形で支えられてきました。

一方で、これらの方式は「分散性・セキュリティ・スケーラビリティのトリレンマ」を抱えており、ガス代の高騰やスループットの限界など、実利用において壁となってきたのも事実です。

PoLはそのトリレンマへの新しい解決策として、Berachainが独自に打ち出したもの。

ブロックチェーンのトリレンマ(引用元:Vitalic Buterin’s Website)
ブロックチェーンのトリレンマ(引用元:Vitalic Buterin’s Website)

ネットワークへの参加=「流動性を提供すること」がコンセンサスの根拠になり、ユーザーの活動がそのままエコシステムの強化につながる構造です。

現在、Berachainはメインネット前にも関わらず1億4,200万ドル以上の資金調達を達成。強い期待感と共に、長らくローンチを待たれ、2025年2月にようやくローンチを迎えました。

技術だけじゃない、Berachainのカルチャー

Q5 "ボヨヨ~ン”の実際の動画。筆者もフザケたのは好きだが、割と大層なVCなどもバックについて結構”おカタい”人らもいつなんだいつなんだとヤキモキしていたあろう中、この動画を出せる神経には流石にビビった

ここまで聞くと、「なんだか真面目なプロジェクトだな」と思うかもしれません。

でもBerachainの真骨頂は、実はそのカルチャーにあります。

公式サイトでは、クマが森に座り、スクロールは「Up Only(上方向のみ)」。画面にはパンダが飛び、クマたちが次々と登場しながら月まで旅立っていきます。

もはや意味不明──でも、それがBerachainなのです。

たとえば2024年秋。

「ローンチは10月か? いや11月? いや…Q5(=存在しない5番目の四半期)?」という冗談がコミュニティで飛び交う中、彼らは本当に「Q5」の動画を制作して公開。

結果、実際のメインネットは2024年2月にスタートしました。

こんなフザけた振る舞いの中にも、ミームと本気の混ざり合いがBerachainの魅力。

これは単なるおふざけではなく、今の時代の“カウンターカルチャー”なのかもしれません。

すべては1匹のクマから始まった

Berachainの物語は、1つのNFTプロジェクトから始まります。

2021年、創設者の1人であるSmoky The Beraが、DeFiプロジェクトOlympusDAOのDiscordで「ちょっとお騒がせなプロジェクトを考えてる」と発言したのが発端。

意訳〜ようみんな、ちょっとお騒がせなプロジェクトを考えているんだ〜 引用:Cave
意訳〜ようみんな、ちょっとお騒がせなプロジェクトを考えているんだ〜 引用:Cave

そこでリリースされたのが、限定100体のNFT「Bong Bears」シリーズです。

当時は0.069420 ETH(約225ドル)でミントされたこのクマたちは、2024年には1体あたり**約99 ETH(約6,000万円)**で取引されるほどに成長しました。

実はこのBong Bearsは、Berachainでよく語られるNFTカルチャーの中でも唯一の公式シリーズ──その名も「Rebaseシリーズ」です。

このRebaseシリーズは、ある種の“血統”NFTのような仕組みを持ち、保有していると次世代のNFTをミントする権利が与えられます。

たとえば、1世代目のBongbearを持っていた人は、2世代目のBondBearを1体ミント可能。そのまま保有し続けていれば、3世代目のBooBearをさらに1体ずつ獲得できる…という具合です。

この構造は代を追うごとに拡張していき、

Bongbear → BondBear → BooBear → Babybear → Bandbear → BitBear

と続き、発行数はそれぞれ 101→126→271→569→1160→2269体と増加。

初代からすべての世代を保持していた人は、最終的に計32体ものNFTを獲得できる計算になります。

Rebasebears@Berachainホームページ
ホームページにでてくる宇宙のクマたちは、そういうことだったのだ。(ちょっと順番とメンツが違うが)

現在、Berachainにブリッジされた個体はエアドロップ権を行使済みで相場も落ち着いていますが、それ以前にはBitbearでさえ3〜4 ETHで取引されるなど、もはやちょっとした“ひと財産”でした。

つまり、Berachainはもともとブロックチェーンを作るために始まったわけではなく、ミームとアートを起点にしたプロジェクトだったのです(とはいえ、この頃すでにL1構想はあったとも言われています)。

現在でも「Bandbear」や「Bitbear」といった比較的入手しやすいNFTがあり、Berachain上へブリッジされた個体にはエアドロップの対象となる仕組みも残っています。

特にETHメインネット上にあるものは、まだエアドロップ権が残っているため高値で取引されており、Berachain上のものに関してもエアドロップ割当6.9%のうち、1.9%が2025年5月時点でまだベスティング中です。ちなみに、すべての世代のBearはまだ、最後の”第7世代”RebaseBearを受け取る権利を残しています。(参照: Berachain Blog:Smokey The Bera - "As for the 7th rebase - it will arrive when Berachain needs it most.(最後の第7Rebaseは、Berachainが最も必要とするときに届くだろう)

「俺たちのブロックチェーン」が生まれた理由

Berachainは、PoLという革新的な技術基盤を持つ一方で、従来のプロジェクトとは明らかに一線を画す“文化”を持った存在です。

「分散型金融」と「ミームカルチャー」──

これまであまり交わることのなかった2つの文脈を、本気で融合させようとしている。

そこに、今のWeb3の新しい潮流が見えるのではないでしょうか。

メンバーには相当キャリアを持つ人物もおり(例: Head of DeFiのCap'n Jack Bearow は、元PolygonのHead of DeFi、かつUBS銀行出身)、やはり大型のインベストをうけるだけのことはあるようです。

Berachain Head of DeFiのCap'n Jack Bearow
フザケてそうだけど、結構すごいキャリアの持ち主です

そしてついに"Q5”へ──

PoLの夜明け - このシステムはまだ、始まったばかりなのだ
PoLの夜明け - このシステムはまだ、始まったばかりなのだ

今回はBerachainというプロジェクトの“はじまり”と“核”を紹介しました。長いテストネットでも多くのコアなコミュニティメンバーが期待に胸を高めてようやくメインネットが始まりました。ですが、これはあくまで入口にすぎません。

PoLの仕組みや設計思想NFTやまだあるエアドロップの実態各dAppやエコシステムの勢力図…まだまだ語るべきことは山のようにあります。

ようやくメインネットになってから”ちゃんと本格的に”稼働し始めたリワードシステムやバリデータへのデリゲートなど、これからどうなっていくのか誰も予想もつかないこともあります。

次回からは、Berachainを実際に触って楽しむためのガイドとして、基礎としてPoLサイクルの中での動きや、各dAppや戦略の紹介に入っていきます。

どうぞお楽しみに。

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TLTR: Beras can’t read - クマでもわかる記事の要点 🐻💡

  • Berachainは、PoL(Proof of Liquidity)という革新的な技術基盤を持つL1ブロックチェーンで、142ミリオンドルの資金調達に成功
  • プロジェクトの起源は2021年のNFTコレクション「Bong Bears」から始まり、現在では1体99ETH(約6000万円)という価値に成長
  • 「分散型金融」と「ミームカルチャー」を融合させた独特の文化性を持ち、Web3における新しい潮流を体現
  • メインネット立ち上げまでの長いテストネット期間中も、ユニークなマーケティング(Q5動画など)でコミュニティを魅了
  • 技術面での革新性と遊び心のあるカルチャーの両立が特徴で、今後のdAppsやエコシステムの発展が期待される
🐻

結論: かしこいBeraはRebaseBearを買え‼️